2007年2月25日、天気は一足早く春をつげるかのごとくうららかな晴れ。北部紀州の紀ノ川流域と比べると確実に2〜3度は温度差がある北宇智周辺だが、本日ばかりは寒くないのがなによりありがたい。ポカポカ日和もさることながら、風がないのが嬉しいのだ。陽気のせいもあってか、カメラを携えたファンの方もたくさんつめかけている。前回2月11日に訪れた時は私の他に2人ほどだったので、意識せずともイベントモードにスイッチが入りワクワクしてしまう。
かくなるうえは絶好の撮影日と自己宣言すべき状況であり、メモリとバッテリの続くかぎりベストをつくしたいところだ。しかしながら、「好事魔多し」とはよくぞいったもので、ありえない悲劇が私を待ち受けていた。その悲劇とは・・・メインデジカメのバッテリを持参するのを忘れたこと。前日、大阪の渡し船を撮影する日帰り旅に出ていた。昨日分の消耗を補うために充電していたのだが、そのままにして本日家を出てしまったのだ。やれやれ。
嘆いていても仕方がないので、気を取り直して撮影を実施。どうやって撮影したかって? 実は先代のデジカメをセカンドとして常備しているのだ。ご笑覧じゃなくてご照覧あれ我が用意周到さを!!、と声も高らかに言いたいところだけど、そもそも用意が周到ならという話になるので困ったものである。やれやれ。
ヘタったバッテリと64MBのメモリでは何ほどのこともできないが、なんとか50数枚・19.3MBの写真を撮影したので、記事にまとめてみようと思う。ちなみに64MBなのに19.3MBというのは、バッテリが先に無くなったから。それからレンズにもゴツイ汚れがあったようで・・・。「踏んだり蹴ったり」とはまさにこのことか。ツキがない時は何をやってもダメなのか。合掌。
件の事情により列車の撮影を鋭く放棄。なんだかんだいってわりと前向きなので(ツキがないけど)、今回のターゲットは新設中のホームに変更。2月11日に訪れた際と比べると印象はかなり異なる。前回は工事の気配といえば現駅舎裏手に工事事務所のプレハブのみだった。今は基礎工事が着々と進んでいる。JR西日本HPにある資料によれば、2007年3月下旬〜4月上旬というスケジュールは余裕で達成できそうだ。
工事概況はJR西日本ホームページに詳しい。特に右ページで閲覧できるPDFファイルは必見である。こちらのPDF資料によると、既存施設は全く使われなくなるもよう。走る列車の性能が段違いにアップしたとはいえ、スイッチバックを設ける必要があった勾配の途次にホームを新設することになる。20‰(パーミル)といっても見通し距離が100mもないので数値的には正確ではないのだが、石炭を燃やしてワッセワッセと登っていた往事に思いをはせると、隔世の感を感じずにはいられない。
新設駅のレイアウトは、全体として住川街踏切寄りに「ガッ」と近寄るイメージである。この「ガッ」という感じは現地に赴かれると「なるほど」とご理解いただけると思う。とはいえ、あまりにも抽象的な表現なのことも確かなので数値的に表現するとすれば、おおむね50mくらい北側に移動する感じだろう。
2007年2月25日時点では、砂利入りの袋と砂利で新ホームのアウトラインを形成している段階だった。2月11日に訪れた時は金属製のフェンス張りだったと記憶しているが、なんだか随分サッパリした感じがする。サッパリといえば、背中の位置に理髪店があるので、サッパリつながりという意味ではまことに意義深い・・・と感じたのはおそらく私だけだろう。
跨線橋の下にユンボが入って工事が進む(いや、あそこは雨露をしのぐ所定の格納場所か?)。ホーム下の構造物は中空式のコンクリ・ブロックかと思いきや、跨線橋の下はやはり資材・機材置き場になっているようだ。
新旧のホームが混在しているこの時期。そこはかとなく漂う雑然としたイメージは否めないものの、撮影対象が増えるのは悪いことではない。今回はデジカメの性能がアレなので、こういう対象のほうが「くみしやすし」という裏事情もあるのだけれども。
と、いうことは、住川街道北側に設けられたスイッチバック専用引込み線も廃止されることになるのだろう。上記JR西日本PDFの工事概況図でも廃止される旨が記されている。といっても、即座に線路を撤去するのかどうかは分からない。費用を考えると撤去まではしないのかもしれないな。このあたりは、今後もチェックしてみたいポイントである。
2007年3月17日から18日にかけてJR北宇智駅を挟んで五条〜吉野口間でバスによる振り替え輸送が実施されます。詳しくは上記のJR西日本ホームページに詳しいので参照のこと。
駅配布のパンフレットを一部いただいてきた。いつものクセで四つ折にしてしまったので、写真写りはあまりよろしくない。こちらは上記PDFと内容が同じなので、そちらを参照されたい。ちなみに4枚目の写真は右PDFの該当部分をキャプチャしたものである。
漫画「鉄子の旅」によると、いわゆる「イベント」になるのかなと想像している。最終日に行けたら行きたいのだが、はてさてどうなることやら。もし行くのなら「鉄子の旅」単行本を持参して(おそらくおみえであろう)監修者氏にサインをいただきたいなんて思っている次第である。さて、その場合何巻目を持っていくべきだろうか。初巻にすべきか最新刊にすべきか微妙に迷うのだ。