2007年3月4日、三たびJR北宇智駅を訪れた。当日はすっかり春の陽気であり、ホームで重ね着していた衣服を1枚取ってしまったくらいである。まもなく廃止されることとあいまってか、ファンの皆さんが多数詰めかけておいでだった。ホームや跨線橋、そして住川街道踏切に鈴なりになっていた。もちろん列車にもたくさん乗っておみえで、到着の度にカメラをかまえた人々がワッとホームに下りてカメラを構えるのだった。
今回の「北宇智駅」散策の目的は「駅」である。駅といっても現行の北宇智駅はごくごくオーソドックスなタイプの駅舎であり、これといって注目すべき点はない。これは北宇智駅に限らずJR和歌山駅全般に共通することである。もっとも北宇智は木造箇所が多く、他の停留所タイプのものと比べるとよほど良いのではあるが。
では、「駅」とは何か。今回注目したいのは「新旧の駅」である。ちょうど跨線橋の下から五条行きの線路にかけて新しいホームの建設が着々と進んでいる。同時に上りホームに連結するかのように新駅舎の建設も進んでいるのだ。考え方にもよるのだろうが、これは新旧の駅を比較してファインダーに納める絶好の機会というわけである。
工事が実施されているのは大きく分けて2カ所ある。1つは跨線橋の下から本線の線路に沿って北に延びる新ホーム部分。もう1つは現在の駅舎側のホームを北へ向けて延長する感じで工事が行われている新駅舎部分である。ちなみにこちらのほうが分かりやすいので合わせてご覧いただきたい。
新ホーム部分は基礎にコンクリートをうっている段階のようだ。まだホームとしての体裁はできていないものの、本線と北宇智駅への引き込み線(スイッチバックなので引き込み線のかたちになる)の間にできた中州にホームを設置している様子がよく分る。さほど広さがあるとは思えないが、これは2007年3月17日以降、引き込み線が使用されるなってから拡張工事を行うのかもしれない。
新駅舎部分は土砂を袋づめにした簡易土のうでアウトラインを作っている段階である。駅舎は大黒柱が据えられるであろう基礎部分が見えるのみで、完成はまだまだ先であることをうかがわせる。もっともこちらは旧駅舎があるので、さほど慌てる必要はないのだろう。力の配分としては新ホームに7割くらいという感じではないだろうか。
今は工事が着々と実施されている時期であると同時に、スイッチバック時代の北宇智駅とスイッチバック後の北宇智駅を一度に見ることができる時期でもある。例えば2度に渡るスイッチバックを済ませた電車が工事中の新駅ホームの脇を走る風景とか。ほんのわずかの時間ですが、これはなかなか見られない光景に違いないと思いつつ、シャッターを押す管理人。心なしか1人だけ違う方向を向いて写真を撮っているような気がするのだけど、他人と違うのはむしろイイことではないかと思う自分に気がつく次第。その替わりベタともいえる基本の写真、すなわち普通に走る電車の写真が全くないのは問題ではる。次回の訪問ではこちらを埋めるべくフォーカスしてみようと思う。
次回は夜間の撮影をしてみたいと思う。もちろん夜間のスイッチバックを見てみたいのである。それはともかく、今回は同好の士が多くて実に楽しかった。中には常識に照らして信じられない行動をとっている人がいたが、それは別としてなかなか楽しいひとときを味わうことができた。
今回の北宇智駅で使用したメモリは約300MB。残りの700MBを「有効に使用」するべく、しばし思案を巡らせる。時刻は正午過ぎ。これからならどこにでも行けるではないか。2分程度の思案の結果、現在ホームページ作成を計画中の「五新線」に向かうことに決定。北宇智駅と五新線(の五条部分)はそれこそ指呼の間なので、ごくごく無難な選択ではある。
【 北宇智駅スイッチバック動画 北側引き込み線内 】
【 これが北宇智駅の20パーミルだ!! 駅東側道路 】
【 上り列車動画 】