2007年3月8日、これで4回目になるJR北宇智駅散策を行う。前回までの3回とは異なり、初めての夜間の訪問となる。まずは現地に赴く前に「五新線」の撮影を30分ほど行う。被写体は国道24号線をまたぐ例の「アーチ橋」だ。「五新線」および「アーチ橋」がたどってきた数機な運命をふまえたうえで観察すると、夕方のどこかもの悲しい光線ともあいまってどこかもの悲しい気持ちになってしまう。こういう産業遺跡は、これに関わった多くの人々の情念がにじみ出てくるようだ。このあたりがとても興味深い。
先日訪れたのは2007年3月4日なので、わずかに4日しか経っていない。しかしながら、北宇智駅の様子は文字通りがらりと変わっていた。素人目ながらも着々と工事が進んでいることがよく分る。特に今回目をひいたのは、本線傾斜部分に設置されるであろう「塀」と新設ホームの鉄骨部分である。前者はコンクリートのボードをくみ上げて造るようだ。金網と違って防音効果も望めるのかもしれない。従前とことなりスイッチバックが廃止されて後の新しい発着システムは、線路沿いの民家に近くなるので、そのあたりを配慮した工事なのかもしれない。
後者は「鉄」というよりも「アルミ」という印象を受けた。何か他の金属なのかもしれないが、いずれにしても赤い防錆塗装を施されたものではなく、メタリックな輝きを放っていたのが印象的だった。
夜の駅舎は案外明るかった。1日の平均利用者が200人と言われる小さな駅ではあるが、使用されている電灯は案外多いのである。コンビニほどではないにしても、これでは電気代もばかにならないだろうと思う。そんなことを考えつつ18時30分の到来をひたすら待つ。
なぜ18時30分なのか。それは上下線の列車が一同に会するからである。ダイヤをよく見ていないので分らないが、数少ない瞬間をものにするべくスタンバイしておくというわけだ。三脚を立てて、デジカメの撮影モードを「夜景モードに設定する。マニュアルで設定できれば格好がよいのだが、もとよりそんな知識もスキルもないので仕方がない。もっとも今後マスターしたいとは思ってはいる。そのためにも場数を多く踏んでおくにこしたことはないだろう。
残念ながら電車の画像は少ない。動画をメインにしていたからでもあり、数少ない枚数のうちでインターネットにアップするに耐えうるものが実に少ないのも理由である。つくづく実感したが、夜間の撮影は難しい。もとより電車に向けてフラッシュを使用するのは、安全性を考えると絶対にしてはいけないことである。ゆえに夜景モードで取るわけだが、このモードで撮る時は少しでも揺らすと「味のある写真」になってしまうので、慎重の上にも慎重を期さねばならないのである。
言い訳はこのくらいにしておいて、この日の唯一の成果ともいうべき動画をご覧ください。
【 北宇智スイッチバック 夕方 105系 上り編 】
【 北宇智スイッチバック 夕方 105系 下り編 】
【 北宇智スイッチバック 夜の邂逅編 】